ウレタンスポンジ(ポリウレタンフォーム)は時間とともに必ず劣化します。
使用環境や保存状態によって進行速度は大きく異なりますが、経年劣化を避けることはできません。
主な劣化の現象(症状)
- ボロボロと崩れる・粉を吹く:触ると表面がボロボロと崩れたり、黄色〜褐色の粉が出たりします。
- べたつき(粘着化):表面がベタベタと手にくっつく状態になります。
- 変色(黄変):元の色から黄色や茶褐色に変色します。
- 弾力低下・ヘタリ:押しても復元しなくなったり、潰れたまま戻らなくなったりします。
劣化を引き起こす4つの主な原因
- 加水分解(水分・湿気)【最大の原因】
- ウレタンの分子結合は、空気中の水分や汗、湿気と反応して化学的に切断されます。
- 押し入れなど通気性の悪い場所で保管していると、使用していなくても加水分解が進みます。
- 紫外線(日光・照明)
- 直射日光や蛍光灯などの紫外線を浴びると、分子構造が破壊されて黄変や脆化(ぜいか:脆くなること)が急激に進みます。
- 熱・高温
- 高温環境下では加水分解や酸化劣化のスピードが加速します。
- 物理的負荷(繰り返しの圧縮)
- クッションやマットレスなど、日常的に荷重がかかる用途では、泡の膜(セル壁)が機械的に破壊されて破断・ヘタリが生じます。
原料タイプによる耐久性の違い
ウレタンフォームの原料には大きく分けて2つの系統があり、耐水性・耐加水分解性に差があります。
- エステル系ウレタン(ポリエステル系)
- 機械的強度や耐摩耗性に優れる反面、加水分解に非常に弱い特徴があります。
- エーテル系ウレタン(ポリエーテル系)
- 耐水性・耐加水分解性に優れており、水回りや一般的なクッション材、家具用途などで広く用いられます。
劣化を遅らせる(長持ちさせる)ためのポイント
- 風通しの良い湿気の少ない場所で保管する
- 直射日光や強い光を避ける
- 濡れたり汗を吸ったりした場合はしっかり乾燥させる
- 密閉容器やポリ袋に入れたまま放置しない(湿気がこもりやすいため)
劣化してしまったウレタンスポンジは交換するしかありません。
「座り心地が悪くなったな~」
と気になられましたらご相談下さい。
