Yチェアの正規品とリプロダクト品(ジェネリック家具)ではどのような違いがありますか?

実際に買ってみて比較してみてみました!

Yチェア(CH24)の正規品とリプロダクト品(ジェネリック家具)では、パッと見は似ていても**「座り心地」「耐久性」「資産価値」**の3点で決定的な違いがあります。

《先ずは正規品の確認方法》

座面裏の「ラベル」または「刻印」
最も確実な判別方法です。座面のフレームの内側(ひっくり返して裏側)を見てください。

  • 2000年代中盤以降〜現在: アルミ製の**「ブランドプレート」**が埋め込まれています。ハンス・J・ウェグナーのサインと、カール・ハンセン&サンのロゴが刻印されています。
  • 1990年代〜2000年代初頭: 長方形の**「透明なステッカー」**または白地のシールが貼られています。
  • それ以前(ヴィンテージ): 木材に直接**「焼印(スタンプ)」**が押されています。「MADE IN DENMARK」「CARL HANSEN & SON」といった文字が見えるはずです。

【アルミ製ブランドプレート】

※注意: 古いものはシールが剥がれてしまっていることもあります。

主な違いを比較表にまとめました。

比較項目正規品(カール・ハンセン&サン製)リプロダクト品(模倣品)
製作工程100以上の工程の多くが熟練職人の手作業工場での大量生産がメイン
木材の質管理された森林の無垢材。木目が美しく強固節が多い材や、強度の低い安価な材が混じることも
座面(コード)合計120メートルの高品質なペーパーコードコードが短かったり、紙の質が粗く伸びやすい
接合部職人の「組み継ぎ」で、数十年使ってもガタつきにくいネジ留めや接着剤のみが多く、耐久性に不安あり
価格10万円〜15万円前後1万円〜3万円前後
アフターケア公式の修理・編み直しが生涯受けられる基本的に使い捨て。専門業者でも修理を断られる場合がある

《具体的にどこが違う?》

1. 背もたれ(Y字パーツ)の質感

正規品は、背もたれの「Y字」部分がフレームに滑らかに溶け込むよう、手作業で丁寧に研磨されています。リプロダクト品はこの接合部に段差があったり、角が立っていたりすることが多いです。
今回の比較品の場合は、実際角が立っていましたし、接合が甘く感じました。

2. ペーパーコードの「張り」の強さ

正規品は職人が体重をかけて限界まで強く編み込むため、最初は硬く感じますが、数十年使っても簡単には緩みません。リプロダクト品は編み込みが甘く、数年で座面が底づきしてしまうことがあります。
今回の比較品の場合は、編んである素材自体が違いました。持ちがどの位違うかは追々判ってくるのかな・・・と。

3. 価値の持続性

正規品は、たとえ中古であっても「ヴィンテージ」として価値が落ちにくく、オークション等でも高値で取引されます。一方、リプロダクト品は売却時の価値はほとんど残りません。

注意点:編み直しについて

先ほどご紹介した「編み直し業者」さんの中には、リプロダクト品の修理を受け付けていないところもあります。構造が正規品と異なると、同じ手順で編み直せない場合があるためです。

もし「一生モノ」として愛用し、何度も編み直して受け継いでいきたいのであれば、やはり正規品に軍配が上がります。一方、リプロダクト品は価格が1万円台から購入でき、普通に使用できる商品ではありますので、お子さんが小さい内であったり、割り切って使用する分には良いのかな~と思っています。笑

【正面からの比較:左側正規品、右側リプロダクト品】
一番形が近いものを探して比較してみました。

【正規品座面】
ぺーパーコードで奇麗に仕上がっています。

【リプロダクト品座面】
ぺーパーコードではなく、紐で編んであります。

【正規品脚部】
木材の手触りが良く、組み込みもキレイです。

【リプロダクト品脚部】
ざらっとした手触りで、細かい部分で差が出ます。

【背もたれ角度比較:手前正規品】
リプロダクト品の方が背盛たれが倒れていました。

【前脚部分比較:左側正規品】
太さが若干違うのと、リプロダクト品は木部の太さが一定なので重たい印象に感じます。

【裏面比較:左側正規品】
ヌキの部分も正規品は両端にいくにつれ細くなるデザインになっており洗練されたデザインになっています。

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